薬物療法と認知行動療法|適切なうつ病の治療法|自分にもっと優しくなろう

適切なうつ病の治療法|自分にもっと優しくなろう

医師

薬物療法と認知行動療法

カウンセリング

抗うつ薬とは

うつ病を発症すれば心療内科または精神科に診てもらい、必要ならば抗うつ薬などを処方してもらう薬物療法が主な治療法となっています。抗うつ薬には脳内神経伝達物質の1つであるセロトニンを脳内に分泌させるものが多く、うつ病はセロトニン不足が原因の1つと考えられており、服用して脳内にセロトニンを分泌させながら治していきます。うつ病は昔は精神的な風邪のようなものといわれていましたが、そのようなすぐに治るものではなく、気落ちした状態が何日も続いてしまい、ひどくなれば死にたくなって自殺に追い込んでしまうこともあります。なぜセロトニンが不足するとうつ病を発症してしまうのかですが、セロトニンには精神のバランスを安定させる効果のある物質で、交感神経と連動して体内時計の調節を整え、活発に活動できる状態を保つ役割を果たしていきます。そのセロトニンが不足してしまうと生活習慣が乱れてしまい、体調がすぐれなくなりながら精神バランスを崩していきます。感情コントロールが効かなくなって不安やストレスを強く感じやすくなり、それがひどくなることでうつ病を発症してしまうのです。その体調のバランスと同時に精神のバランスを整えるために、セロトニンを脳内に分泌させられるよう抗うつ薬を処方して治療していくようになっています。しかしセロトニンをただ分泌させるだけでなく、改善させるためにはマイナスな思考となるのを治していくことの必要だと考えられています。うつ病になると気落ちする気持ちや不安な気持ちが強くなるため、「自分はダメな人間だ」「自分は誰からも必要とされていない」などマイナスな思考に進んでしまう傾向が見られます。

注目される認知行動療法

そのマイナスな思考を改善させる治療法として、認知行動療法を行なうところが出てきています。とは言いましてもまだまだ日本では支流となっている治療法ではないため行なわれているところは少ないものですが、それでも徐々に認知行動療法を受けたいという人が出てきています。認知行動療法とは、その患者がマイナスな思考となっている考え方を医師が修正していく方法で、カウンセリングを何回か行なって改善させていきます。たとえば、仕事で上司に怒られてばかりいることで「自分は必要のない人間だ」と思い込んでしまうことがあります。しかしそれを「怒られるということは期待されていることだ」ということを教え込みながら考え方を変えていくのです。これはあくまで1つの例にすぎませんが、本来のやり方はもっと高度に考え方を修正し改善させていきます。認知行動療法はうつ病を治療するのに効果を発揮する例は多く、再発率も5パーセント以下といわれており欧米では主な治療法となっています。日本でも関心を持つ人が多くなってきている中、うつ病を治していくためにこれから必要とされる治療法となるのではないかと考えられています。うつ病は常につらい、悲しいというような心に傷を背負った精神的な症状があらわれる病気で、失恋した状態が何日も続くようなものとも言えます。つらく悲しい状態から解放されるためにはセロトニンを分泌させ、マイナスな思考を改善させるだけでなく、生活の中でも生活習慣を改善させて行くことが必要です。